福寿草開く

 

 こんな私の山あいでも、大寒の雪がすっかり消えるほどに気温が上がった。

 二桁にもなる、南の丘から温かい息が流れた。

 

 暦通りに、福寿草が開いた。

 

          

 

       まだ枯れ色の中から幸せの黄色をしっかり主張する

 

 

 古くから福を招き、長寿を意味する花とされてきたから、新しくなった暦を見ながら

今日か明日かと待たされてきた。

 

    実は、新春を祝う花として名付けられてきたらしいが、旧正月の頃に

   花を咲かせることから、元日草・朔日草と呼ばれていた。

 

 4日が立春で、旧の正月だから昔の人の暦通りだと言える。 

 春を一番に伝える花、福告ぐ草、に違いはない。

 

    南天の音を「難を転ずる」とするが、福寿草は「難を転じて福となす」と

   いう意味になるだろうか。

 

 

 福寿草は新年の季語として詠まれる。新年-春-夏-秋-冬

 黄金色 こがねいろ と言ったら、おこがましいが ・・・。

       ときに父 ときに母顕(現)福寿草

                    とは、あなたの子どもです。