疑問だらけの支援制度

 

 新年度が始まって3週間が経過した。

 年度当初に押さえておく重要事項は定着しただろうか。

 

    初めかが肝心で、目論見がぶつかりあっているか。

    すでに別口を伺っているか。

       職場があるならまだいいか。

 

 

 文部科学省が、学部を理系に再編したり、定員増をしたりする大学や高等専門学

校を支援する制度について、対象校の公募を始めた。旧年度から意向調査済み。

 

    デジタルや脱炭素分野の人材育成のため  だそうだ。

         

 

         

 

    A 既存の学部を理工農系の学部に再編する私立大や公立大

    B 既存の情報系学部の体制を強化する大学や高専

       昨年度につくった3002億円の理系学部創設支援基金を活用

       当面の運営費や設備投資のための費用を補助

       支援期間10年、支援額A最大20億円、B最大10億円。約300校。

 

 

 デジタルや脱炭素分野の人材育成 ・・・ 

 ITと叫んで、省・大臣を設定したって、進んではいないだろう。

 脱炭素社会 (の形成) に向けて金を使ったという意識付け、程度でにしか思えない。

 

 

 日本の大学などで基礎研究に携わっているポスドク。博士号ドクターの学位を取得しな

がらも安定した研究職に就けず、非正規の立場で活動を続けざるを得ない研究者。

 薄給で就職先がなく、悲惨な状況に陥り続けているという。

  ― こういう状況を繰り返すだけではないだろうか。

 

 

 理工農系学部や情報系学部、私立大や公立大、高専宛てではなく、学生個人・研究者

あるいは研究内容・分野・領域などへの支援を、幅広くやってはどうか。

 

   私は文系。学生時代は奨学金を貰って、就職後に返済免除を受けた。

   たまたま地方公務員として働いたいたので、ボランティア意識を持って過ごした

 

 いや、情報化社会、脱炭素社会形成へのアプローチには、大学での文系の研究だって

意義があるし、人的要素を考えれば価値がある。