大学生多重苦の時代



 女子大生が急性アルコール中毒で亡くなったニュースを見た。
 学長が深々と頭を下げる様子には、少し違和感も感じる。

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 「大学に管理されて」いないと、命まで失ってしまうほど、今時の学生には自己管理能力がないのか。(亡くなった女子学生を鞭打つような気は毛頭ない。)

   昭和40年代末だろうか、国が国立大学の改革を行ったとき、
  学生による大学の自治を廃止したところがある。何の疑問も感
  じずに今も入学卒業が続いているようだ。ー 皮肉だ。


 いや睡眠時間も、遊ぶ暇も惜しんで勉強して入学しただろうに、そうしてしてやっと大学生活に慣れてきたことだろうに、悲しいことだ。

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  現代の大学生は全体的な傾向として、真面目でおとなし
 く、学力水準は別として授業にもよく出席しているという。

 そのうちの、少なくない割合の学生とその親は、「四つの苦しみ」を背負っているとも言われている。高い「学費」、借金になる「奨学金」、きつく苦しい「バイト」、際限なく続く「就活」だ。

イメージ 3  日本は高等教育への公的支出が少ないと言われている。
  それも然る事ながら、所謂苦学しても報われない時代に
 なっていることが、勉学意欲を減退させている現状を憂う。

   ー それで、丁度いいと言うのか。教育の現場にあっても、「学
     ぶ」姿勢を見せることは、続いてきた慣習のようなものに 、 
     負け続けている。報復の余地もない。ー


 AOを含む「推薦」入試が多く、この時期にもう進学先が決定する。
 受験勉強に関わった生徒に、「決まった。」の言葉を貰った。
 「おめでとう。」さらなる喜ばしい便りが届くのを待つばかりだ。