春はあけぼの


 春はあけぼの、とはならなかった。
 昨夜から気温が下がり霧が出た。


    イメージ 1


 少し早く起きて、あちこち歩いてみたが、車でも移動してみたが、霧が晴れない。日の出の時刻から1時間程過ぎても、これくらい。

 「春はあけぼの」を見て、来たるべき明るい春を念じようと考えていたのだが。


 それなら、「花明かり」だ、と思って、桜へ行った。イメージ 2
       東山魁夷日本画
       この明かり、実は「月」。


 桜越しでも、霧は晴れてこない。


    イメージ 3


 明かりが太陽なので、当然逆光になる。桜の明るさが出せない。
 東山魁夷の「花明かり」の花びらは光っている。春の霞に見る月は、
今沈んだばかりの太陽を背にしているから、明るいはずだ。


 最初から期待は外れ、腕は届かず。
 とにもかくにも、小さくも光ある春となれ。