お茶に笑う


 ペットボトルのお茶を飲む。
 銘柄にはこだわらないが、温かいものがよい。

 これは、結構名が知られているやつか。ボトルのフィルムに、一般の人たちの俳句が書かれている。


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    声変わりして 変わらない 山笑う

             滋賀県 30歳代女性の小見さん作

  今まさに春。進級・進学などした今頃、男の子は声変わりし
 たのを期に、急に無口になることもある。
  先ほど、そんな時間を過ごしてきたばかりだ。



 この「俳句大賞」は、まず小・中・高校生の部、一般の部A・B(40歳~)などと幅広い年齢層でおもしろい。
 そして、日常の何気ない風景、その時の気持ちが詠まれるのがいい。思わず頷いたり、笑ったりしてしまう。

    高校生に国語の授業で、1行だけでも朗読などさせたら、まず間違いなく
   「蚊の鳴くような声」で、やってくれたのだ。


 窓の外には、ずっと変わらない、居眠りを誘う春の風景「山笑う」。


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 俳句では春の季語で、草木が萌え出し、のどかで明るい春の山の形容だ。春の日に照らされて、山そのものが笑みを浮かべているようだと見ている。
 この風景は変わらない。