君兄を憂ふることなかれ

 

 あゝ をとうとよ 兄は嘆

 君 兄を憂ふることなかれ

 

 後にうまれし 君なれば

 兄が護まもりし ものなれど ・・・

 

 私の嘆きは卑近だが、晶子のそれと、時代を超えて重なった。

 

 自宅から30km離れたところで、私は車をロックしたままのキーを紛失してしまう。

 事情はいろいろあるのだが、探したりロックを解除したりするのに、上の弟が奔走し

てくれた。

         

 

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 兄はいろいろと言い訳するが、昼過ぎから夜遅くまであれこれ対応してくれた。

 家族にも迷惑をかけてしまって、信頼度を下げてはしまわなかったか。

 

 お陰で、明日からも普通の生活が出来ることに感謝、この上ない。

 

 

 下の弟の、これなら(庭の大木を)切り倒すのも少し楽になるだろうと、これを調整し

て持って行くと連絡してくれていた。

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 仕事を持っていた頃から伸び放題にしていたのを見かねた所業は嬉しい。

 

 暮れの30日に、正月の餅を搗きに来てくれることになっているが、年明けのゴルフで

ちょっとだけ返しておこうと思う。

 

 

 兄の今日は、朝から酷かった。

 その不運が、弟たちに伝染しないよう祈って、今日を閉じる。