鶯の声で目が覚めた。
まだまだ暗いうちに、強い雨音を聞いてはいた ・・・。
まどろんでいるうちに二度寝になったのを、その声に起床を促された。
家の外に出る。
雨後の澄んだ空気に、鶯の声は遠くあっちこっちから響いた。
そして、予報通り気温が上がった。
その鶯の声の方へ歩いて行った。
姿はなかなか見られない。
暖かい日になっていた。
そういえば、南の方では、今日は夏日だと言っていた。
ここらでも、枝垂れ桜の向こうの雲が、のんびりとした春の日を物語る。
暮鳥の雲だ。
おうい くもよ
ゆうゆうと ばかに のんきそうじゃないか
どこまで ゆくんだ
ずっと いわきだいらの ほうまで ゆくんか
こんな日が続くような気がしてくる ・・・。