今夕国会で、ウクライナのゼレンスキー大統領がオンライン形式の演説を行った。
ロシア軍の侵攻を受けたウクライナの惨状を訴えたうえで、「侵略の“津波”を止める
ためにロシアとの貿易を禁止しなければならない。」と述べ、露に対する制裁の継続を
― 日本は ― 呼びかけられた。
さらに、日本はアジアで初めて平和を取り戻すためロシアに圧力をかけてくれたと日
本の対応を評価し、侵略の“津波”を止めるためにロシアとの貿易を禁止し、ロシア市場
から企業を撤退させなければなりません、と露に対する制裁の継続を呼びかた。
感動したとコメントする国会議員が溢れた。
何をやれとは言わないが、国民と議員の違いは何だ。
ゼ大統領は、今日はフランス議会でも、オンライン形式の演説を行っている。
露軍が住宅地や病院、学校などを無差別に攻撃していると非難した。
そして、フランスの理念を表した「自由、平等、友愛」を引きあいに、「あなたたちは
自由、平等、友愛とは何かを知っている。ロシアが平和を求め、この精神に反する戦争を
やめるよう、フランスのリーダーシップを期待している」と述べたとか。
また、大手自動車メーカー、ルノーなど、露で事業を継続している仏企業を名指し、
「ロシアの市場から直ちに撤退すべきだ。ロシアの戦争に加担し、子どもや女性たちを
殺害するための資金援助を止めるべきだ。」と、露からの完全な撤退を求めている。
振り返ると、日本での演説のトーンは、低かったように感じた。
日本には出来ないことがあると理解しているからだろう。
岸田首相は今夜、G7に出席するためにベルギーに向けて発つらしい。
「アジアの代表」と強調していて、露制裁の抜け穴となりかねない中国の存在につい
ても、各国首脳に説明したいと、言葉に力を込めていた ・・・。