ペロシ米下院議長が2日夜、台湾を訪問した。
突然と、ニュースは告げたが、そうでもなかったようだ。
世界経済を動かしている中国、ウクライナ侵攻などの露を援護する中国の困惑する顔
を見たいということもある。
ペロシ氏の訪台はそもそも4月に計画されていたが、新型コロナウイルスに感染
したため延期されていた。(バイデン大統領は必ずしも賛成ではなかった。)
訪台が伝えられた7月下旬以降。
中国側は外務省・国務院台湾事務弁公室・国防省が、中国は座視せず、必ず強力な
対抗措置を取る」と非難を繰り返し、計画を見直すよう求めてきた。8回に及ぶ。
軍事行動を示唆してまで訪台を阻止しようと動いた。
中台統一を悲願とする習近平主席にとって、米国による台湾への介入が続く状況は認
めがたい事態だ。
1日夜に米台メディアが2日訪問の見通しを報じると、その動きはさらに加速した。
台湾に行けばいい。ただし、出発前に旅の安全を祈ることだ、と警告。
また2日朝、中国軍機が台湾西南域の防空識別圏に2回進入していたという。
王毅外相の 中国の主権に対する悪意のある挑発であり、極めて危険な政治的
シグナルを発している。結果の責任は米国が担うことになる。
― 強い言葉での非難だ。
軍が積極的に関与している点で危険レベルが高まっているとも言われている。
現地、大陸の方は、蜂の巣をつついたような事態なのだろう。
日頃、漁夫の利の立場での静観を装う中国の慌てている姿が見える。