死悼み国葬拒否

 

 国葬は終わってしまったから、振り返っても無駄なこと。

 済んでしまえば、経費がいくらかかっても戻っては来ないし、認めさせられるから。

 

 ある女性が、「国葬に参列して参りました。」と、インスタグラムにアップしたという。

          

           女性自らがup(女子SPA!より)

 

     胸元と腕が四角くシースルーになった喪服で参列したようだ。

 

 ネット上では賛否両論。

     さすがオシャレです。

     自己顕示欲の表れ。弔意を表すなら慎ましく肌を隠すのがマナー。

 

 それは、一週間ほど前のエリザベス女王国葬と比べられた。

 ある英紙は、女王の国葬における参列者の装いは我々に静謐な威厳とは何かを教えて

くれた、と掲載したとか。The Telegraph dig.の訳


     ロイヤルファミリーとメーガン妃はもちろん、皇后雅子様マクロン仏大統

    領のブリジット夫人やニュージーランドのアーダーン首相に至るまで、奇抜な  

    デザインの服は誰も着ていませんでした。女子SPA!より

     抑制された服装が心からの哀悼(あいとう)の意を如実に映し出した。それ

    こそが女王の国葬にふさわしい荘厳さを生み出したということなのです。

 

  皇室との不仲が言われているメーガン妃でも、静養先や自宅の城で弔問を受けたとき

から、服装にも立ち居振る舞いにも、過去のわだかまりなど微塵も感じられなかった。

 女王の死への哀悼の気持ちは、国民と同じだった。

 

 

          

 

 女性は、三浦瑠麗さん。

 国際政治学者。この肩書に、資格は求められているのか。

 実は、「安倍シンパ」だったという。←シンパシーsympathy 共感 同情 賛同

 

     安倍元首相主催の桜を見る会に参加している。ニュースやワイドショーでも安倍政権

    を支持するコメントを繰り返し、女性論客としての地位を確立。

        だから、国葬(儀)への案内が来ているんだ。

    ちなみに、 

     国葬についても一貫してその意義を主張。天皇陛下の「たいもの礼」(大喪の

    礼)を引き合いに出し、行政の長にも同等の見送り方があってしかるべきだと

    持論を展開していた。 

 

 彼女が、国葬への参列は、みずからの晴れ舞台だとさえ意識していたのだろう。

 それは服装からして、いかに突飛な存在だったかが分かる。

 世間が抱く国葬への懸念が、スタンドプレーとも言える服装にあらわれてしまった。

 

 常識ある世間の目は誤魔化せない。