実りの秋は、西からの陽を受けて光っている。
富有柿なのだが、今年は当たり年で、摘果なんてしないから小さい。
実は、ざくざくと表現するくらいになっている。
さっき外から帰った私に知人が、
ちょっと貰って食べたら甘かったので、土産に貰ったよ、とレジ袋を
見せて笑っていた。
私はもう少し熟して柔らかくなったのを食べようと思っていたから、食べなかった。
「こががふいていたか」と聞いたら、「うん、甘い、甘い」と答えた。
柿を切ってみると黒いゴマのような斑点が見られる。
渋み成分の「タンニン」が固形化したもので、柿が熟すると現れる。
甘い柿だという証拠だ。
私は今年最後の草刈の合間に、食べてみた。もう少し熟した方がいい。
頭の上に、蜂屋柿が、それこそざくざぐなっている。
こっちは渋柿なので、干し柿にする。
たくさんなってはいるが、もともと大きいからいっそう豊かに見える。
正月飾りに添えるのが、ここらの習わしだ。
もう少し寒くなったら、10連、100個ぐらいは剥いて、干してみよう。
知人にも配れたかいいが。