その里芋を食べる

 

 やっぱり雨の度に寒くなっている。

 朝の気温も下がってきて、一日のスタートがだんだん遅れている。

 だから日が詰まっているのに、私の動いている時間が、さらに短くなっている。

 

 隣の老婆が、乳母車のようなのを押して畑に行ったようだ。

 畑は私の家の前を通った、見えるところにあり、作物が何か分かる。

 そして帰りに、今日は大根と葱を置いていった。

    子どもの頃の思い出話をされて、笑ってしまった。

 

 

 遅いスタートは、忘れ物までしている。

 老婆に干し柿向けの蜂屋を持って行ったときに、里芋をもらっていた。

 夕方までかかってやっと洗った。— 祖母や母のやっていたのを思い出した ・・・。

 

 

         

         

 これを洗うのは、本当は大変だった。

 まあ、芋を一つ一つ外して、大きめのポリバケツに。

 

 手・5本指をのように枝を延ばした、雑木の先の方で、ガラガラ掻き回し水換え3回。

  

 そして、煮るだけ。

 材料の安いのもいい。出汁を入れて始める。

 

 

         

 

      親芋はイカと          子どもは味噌 田楽ふう

 

 今夜のつまみは、およそ炭水化物。