2024-03-03 雛華々し 友人から雛の写真が届いた。 娘を連れて見に行ったという。 この間、かつての雛の日に、私も見に行ったと言ったばかりだった。 その雛の衣装や顔、雛壇やあたりの雰囲気などが伝わってきた。 有り難う。 娘さん、子どもさんたちの健やかな成長を祈るばかりだ。 この頃は、内裏雛から三人官女、五人囃子、随身、仕丁、婚礼道具の段 ・・・と 豪華になっている。箪笥、鏡台、長持ち、お針箱、茶の湯道具、火鉢など日常に 使う道具が並び、当時の婚礼の道具が想像できる。 また、雛愛好家たちの趣味や嗜好によって制作した吊るし雛を飾っているところも たくさんあるようだ。 桃の節句 あるいは 弥生の節句ともいわれる三月三日のひな祭りは、女の子の美しい 成長と幸福を願うもの。この際、男の子にも広げてやって欲しい。 雛祭りはもともと五節句の一つ、上巳の節句。穢れを祓うため水辺で身体を 清め、厄払いが行われていた。平安期頃に日本に伝わり、流し雛の行事となっ た。貴族の子どもたちの間の ひいな遊び。 これが節句となり、雛人形を段飾りにして、美しく飾って祝うようになった のは江戸時代。お祝いは武家や貴族だけで、一般家庭に定着したのは明治以後。 雛祭りの頃に、雛たちの顔を見た娘たち、子どもたちは、きっとあの雛人形の顔・ 表情のように健やかに、幸せに成長するに違いない ・・・。