寅さんに負けずに

 

   風の吹くまま気の向くまま、好きなところへ旅してんのよ。

   まあ、銭になんねえのは玉にきずだけどな。

                      ― これは、寅さんの台詞。

 

 私も、気ままに暮らしている。

 仕事を終わりにして4年くらい。収入源は、年金が99%。

 一人、持てる物も徐々に切り捨てて、趣味の世界に没頭している。

 

   寅さんと、競っている。

   そう違うのは、あんな妹も、仲間もいないことだけだ。

 

 田舎住まいだから、収入に結びつかなくても、成果を問われることもない。

 好きだからやる といった内発的なモチベーションだけに依っている。

 彼のように、2時間半で一応の完結という訳にはいかないが、当人は負けないくらい

満足しているようだ ・・・。

 

 仕事で成果を上げ、充実した人生を歩もうとしている人と変わりはない。

 自分が好きなこと、やりたいことにリソースを割いていることに意味づけをして、

生を肯定しているのだ。

 

          

          

             

   収入に結びつくかは分からない。集中力は高まらない。

 

 スポーツの趣味では、成果が数字で集中の度合いを計られることもあるが、いい案配

でいいこととしよう。

 生き物を飼う楽しみは、命に関わっている緊張感があって面白い。

 

 何ら眼に見える益はもたらさないからこそ、暮らしは満ち足りている。

          

          


 

 寅さんに負けずに、前に進むことにしている。

 

    未来の結果を気にして行動しないのは、人生を無為に捨てる一番の愚者

    望むものが手に入らず時、自分は間違っていたと思うのは二番目の愚者 とか。

 

 好きなこと、やりたいこと、自分のために 24時間365日過ごしている ・・・。

 酒にも、ほとんど酔っている。