このごろ、日本酒を飲み比べている。
一升瓶よりも、ワイングラスが似合うものが増えているように思う。
香りも、味わいも変わってきている。
今日は大手メーカーの「RAI」を試した。
漢字の「醴」が当ててある。
独自の新製法「味醴製法みらいせいほう」よって「味
わい深いコク」と「飲みやすさ」を融合させた新しい
日本酒、とラベルにある。
刺身にも、焼き肉にも、夏野菜の炒め物にも、
合っている。
ただ、ワイングラスより広口の
グラスの方がよさそうだ。
夏間近の季節、咲き盛んな木槿の紫にも
合っている。
酉偏(就:成熟の意味)に、豊(れい:形を整えた
お供え)の名も味わう。
野には、オレンジ色の花の点々が見える。
間近に見たいという思いは至極当然。
オニユリだ。
オニは、鬼のように大きいという説と、花
の姿が鬼のように見えるという説がある。
自生で、オレンジ色の花弁が強く反り返る。
缶ビールの缶の色に、
夏の色を感じる。
酒は、求める者の心の有り様を映し出している。