粛清の嵐高校野球には及ばず



 第91回選抜高校野球大会(3月23日から)の出場校32代表が決まった。

 「選抜選考委員会直前に不祥事が発覚した2校が明暗を分けた。」という見出しで出場校について伝えるマスコミがあった。東スポWEB

 本多監督体罰問題で揺れる春日部共栄(埼玉)は関東地区で選出。


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 監督は現在指導を自粛しているが、昨秋の関東大会準優勝が評価されたという。
 2年生が1年生を平手打ちしていたなどとして学校側が第三者委員会を設置して調査した。そして、生徒から聞き取りを進める中で、本多監督の体罰が判明していた。


 出場校として選出されなかったのは、秋の四国大会で4強になった高知商だ。補欠校になった。


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 ダンス同好会が500円の入場料を取って開催した発表会に、野球部員がユニホーム姿でゲスト出演していたことが、その理由らしい。

   
   高知県高野連の報告を受けて、日本高野連は部長を「有期の謹
  慎処分」とした。処分そのものは軽微で、大した事件ではないか
  もしれないが、事件そのものは報道各社がニュースで報じたこと
  もあって、高知商は選抜代表から外れ補欠校になった。

 さらにこの記事は伝えている。

   日本高野連の竹中事務局長は「高知商は部長が校長に相談せず
  に独断で決めている。部員の中には出てもいいのか、という声も
  あったのに『いいんだ。』と。ダンス同好会の顧問も兼ねていた。
  いずれも指導者の不祥事であり、チームの選考に一切影響してい
  ない」と話した。高野連では現在、日本学生野球協会に上申して
  おり、2月1日の審査室会議で処分が決まる。


 夏の応援のお礼に、活動を終えた3年生が入場料とったダンスイベントに、ユニフォーム姿で友情出演してしまったのは失敗だったろう。
 (明らかになった)部員同士の暴力、監督の体罰が、それよりも軽いものと判断する「高野連」の常識を疑う。

 甲子園でプレーすることで、輝かしい未来を持っていた筈の高校球児
のチャンスは絶たれた。