ふきのとう苦し

 

 今朝の暖かさは、春への制止を振り払った。

 4℃もある。

 

 昨夜雨が降った。水分もたっぷり吸って、今日こそ、あのふきのとうが大きくなっているだろうと、まず頭に浮かぶ。

 

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 まだ茶色の落ち葉の中から出てきた。

 苞の先は、霜やけしている。 

   

                        

     食べごろだ。      f:id:komut:20200223093446j:plain

 

 湯を通すと僅かに蒼さを増し、香りも苦みも逃さない。

 春の初めに、この苦いのを食べると、年中魔を寄せ付けないだろうと思う。

 

  山の雑木も息遣いを始めたのか、生の色を出し始めたようだ。

        

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 ふきのとうの苦みには、やはり日本酒が似合った。