筍はイノシシとの競争だった。
竹林の中になってしまった旧家の周りに、早めに顔を出すはずなのだが、近年あいつ
らがまだ地中にあるうちに掘ってしまっていたから、それをかいくぐった筍を食べると
言うことだ。
決して奴らの食べたのが一番というわけではない。
あの黄色い根がわずかに膨らんだものだから。
なかなか美味い。
思いつきの赤いパプリカ。もう一つはさつま揚げ。
コシアブラの葉が案内している。
二番煎じは、取り残されたタラの芽の開いたもの。
手のひら大きくて、食べた気になる。
先端から15cmくらいを茹でる。
この青さがいい。出たばかりと変わらない。香りは弱いか。
鰹節と醤油をかけて食べるのが基本かもしれない。
ごまであえるのもいい。さらに味噌を少々加えれば、面白い味になる。
和風だというドレッシングで食べてみる。
山菜のこんな淡泊なものばかり食べていたら、悪いのにやられてしまうか。