おおかめのき

 

 芝の上と山道を繰り返している。

 どちらも、走り梅雨らしき雨と、低温に邪魔されている。

 

 それでも、楽しくはない山道WALKが、芝の上で下半身の粘りを発揮してくれるだろ

うと、これを信じ切っている。

 

 味方は、鳥の声に、道端の質素な花々。

 深くなっている緑の中の、オオカメノキの白い花に応援を感じる。

 

          

          

 

        大亀の木   丸くて大きな亀の甲羅のような葉と、

       初夏に向かって白花びら(がく)を一杯に広げる。

 

 

 出発点が約200m/h.地点。高低差50mほどの起伏を5km、往って返ってくる。

 1kmを10分で歩きたいが、これがなかなか難しい。

 復路の下りになったところを少し走って、帳尻を合わせる。

 

 

 シジュウガラなどの囀りも応援しているように感じていく。

 頭に浮かんでくるは、永井龍雲の「お遍路」。

    鈴を打ち鳴らし 日陰を選んで通る  

    あれはお遍路よ 島を巡り歩く

    人生の重みを 杖一つでやっと支えながら

    老いた身体には 山道はさぞや辛かろう ・・・

 

 雨の季節に入れば、これも休めるだろう。