私は、栃木県の東の端に住んでいる。
町の市街地の外れに、店をやっている友人が言っていた。
今日の午後、店の前を通る車が12台だったと。
多分、彼のところには寄らなかったのだろう。
ここは国道と国道を結ぶ道路にある。
日本は、ここ10年以上人口が減少傾向にある。
その大きな原因は、海外への流出や少子高齢化だ。
都道府県によって人口に大きな偏りが見られる点も特徴的だ。
2023年現在、日本の総人口は1億2242万人余りと言われている。
この数を見ると、まだまだ人口が多いと思いがちだが、実は10年以上前から毎年
数十万人単位で減少し続けている。
その大きな要因と言われているのが少子高齢化。若い世代を中心に、結婚に
対する意欲が薄れていたり、結婚したくても経済的に結婚が難しいと考えたり
する人が増加傾向にあるようだ。
結婚率の低下に伴い、出産率も必然的に減少している。
また、結婚した夫婦であっても、子どもの学費や生活費を考えると出産に踏み切れな
いという人が増加しているため、さらに出生率の低さにつながっているようだ。
住んでいる人が少ないのだから、そこを通る人は少ないはずだ。
こういう店は後継者を失い、閉じることになるのではないだろうか。
日本で人口が少ない都道府県ランキングという記事があった。
第5位福井 第4位徳島 第3位高知 第2位島根 第1位鳥取
子育て支援や雇用環境の改善が早急に求められると繰り返されても、手立ては見付か
らないが正直なところだ。
理想はある。考えられるが、早急に子育て支援対策や雇用環境の改善、物価上昇に伴
う賃金の昇給など、実現への道のりは遠い。
私の栃木県は、関東の端にあるからまだいいのか。
人口減少率は、-2.0 % で全国25位。
那珂川町は、-7.21%で県内1位。
過疎化が進む現実は、食い止めるべきなのか。
環境の改善や若い世代への支援策等を講じる必要があると考えるなら、他の部分を
削っても公費を投入する大胆な施策しかない。