夕刻を待って、肴が何もないのだが、日本酒を呑みたい気分だった。
いつも呑んでいる焼酎がなくなったので、その奥の方に入れておいた
ものを出してきた。銘柄だけを見て、買っておいたものだ。
「玉乃光」純米吟醸 芳醇凛洌
瓶の付箋に、京都伏見の玉乃光酒造の言伝て。
米は酒造り好適米。
天然の酸味の利いた旨い酒。
米の良さを生かした酒本来の姿がここにある。
本当の辛口は酸により決まります。
旨い。
よく喩えられる果物のように華やかな味わいではなく、ずっしりとしたうま味が体中に染みわたるかのごとし・・・か。
この感想には、目も記憶も一役買っている。
88年刊 こんな酒呑んでなかった。新装版が出ている。
飲み過ぎに注意だ。